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○ |
東 京 |
宮地 伸一 |
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給食のどれも旨からず飲みたしと又また悪しき癖を発揮す
時により作歌の真似をせむかとも期待せしかど今はあきらめむ |
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○ |
東 京 |
佐々木 忠郎 |
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居宅介護支援会社の婦人社員「歩行困難」と認定して車椅子貸与下さる
月に一度横浜より来る長男が妙正寺公園まで押すと嬉しきことを言ふ |
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○ |
三 鷹 |
三宅 奈緒子 |
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二十代の吾と少女らのかかはりよ六十年へだて相会ふ十七人
赤きベレーかぶりて文学少女なりきいま堂々と中華料理研究家 |
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○ |
東 京 |
吉村 睦人 |
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春となりおどろに長けし七草籠なほ玄関に置きていましき 吉田正俊先生
一枚に二首歌書きし珍しきしかもペン書きの君の色紙 |
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○ |
奈 良 |
小谷 稔 |
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棺に添へ神獣鏡幾枚かならべたる模造の古墳は出土のままに
遠き世に地震に石室の崩されて盗掘免れしこの神獣鏡 |
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○ |
東 京 |
雁部 貞夫 |
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雨あとの水音高き飛鳥川妻と辿りぬ芋峠まで
芋峠は吉野へ至る故き道耳我の峰に雲のわき立つ |
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○ |
さいたま |
倉林 美千子 |
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二上山の麓の棺未完の蓋が罪人大津を意味すといへり 鳥谷口古墳
権力の強ひし死を幾多の陰謀を秘めて葛城の道暮れてゆく |
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○ |
東 京 |
實藤 恒子 |
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彦山川にどつと入りて喚声あがる大小のみこし山車十二三 川渡り神幸祭
川の中に山車を上下し蛇行して散る水しぶき光となりて |
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○ |
四日市 |
大井 力 |
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穭田の浅黄にうるむ遠き果て仙ヶ岳にいまをさまる夕日
霜月の時ならぬ黄砂にうるむ日の斜めに差して黄ばむ穭田 |
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○ |
小 山 |
星野 清 |
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みどり明るき林をくぐる木道に心素直になりて踏み入る
新しき木道あればなほも行く体力も日程も今は思はず |
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(以下 HP指導の編集委員・インストラクター・アドバイザー) |
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○ |
札 幌 |
内田 弘 |
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原発が核攻撃の標的に変はるは誰でも知つてるではないか
暗証の番号に開けるこのドアもやがて開け得ぬ老いの日は来る |
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○ |
取 手 |
小口 勝次 |
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基礎的財政収支の黒字を図るべく国は民間の努力を見習へ
保守野党益なくせめぎ合ふうちに他国から難題突き付けらるる |
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