作品投稿



今月の秀作と選評



石井 登喜夫 (新アララギ編集委員・選者)


 今回は投稿歌も少なく、私の目を引くほどの秀作はなかった



小池 洋子

ガレ場を降り来る生徒ら心足らひしか言葉やさしく声かけくるる

山肌を這ひ上がりゆく朝の霧尾根づたふ夫の影をひととき隠す

椎の木の茂れる森をのぼりゆくアカショウビンの姿を見むと

(一応のレベルに達しているものは小池さんのこの三首だけ。以下のものはあとひとつ。)



下野 雅史

枯れ果てし水草の茎に中秋の月の光のやはらかく差す

父母の生を食らひ生きて来し呪はしきわが悲しみよ今



長澤 英治

萩の花つづく山路のふくらみに歌碑ひとつあり風のやさしき




ヒロミヤ

秋来ぬとドボルザークの『新世界』何故か聞きたし月の澄みきる






 (以上のほかは駄目だ。 こまかいところにも注意して頂きたし。掲示板で折角私が指摘している欠陥にもっと素直に耳を傾けてもらいたい。)



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