作品投稿

作品募集要項

短歌をお寄せ下さい。作品には運営委員による指導があります。以下の手順でお願いします。

(1)「初稿」の提出。1人1か月に5首まで。自作未発表作品であること。
(2)「改稿」の提出。「掲示板」での添削等を取り入れた改作。この提出は月3回程度。
(3)毎月20日までに「最終稿」と明記して、1人3首まで(厳守)を、指導を受けた作品の中から自選して、あらためて提出。
(4)ハンドルネームを使用してもよいが、混乱が生じやすいので頻繁に変えないこと。
(5)「新アララギ」本誌の会員は、ここに投稿した作品を本誌に二重投稿することのないように注意する。
(6) 投稿された作品は選抜の上、「新アララギ」誌上又はインターネット上のホームページに掲載される。掲載後は原則、削除や消去は不可である。


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今月の秀歌と選評



 (2026年9月) < *印 旧仮名遣い >

大窪 和子(新アララギ選者 HP運営委員)


 
秀作
 

○
ふで

戦場に行く心配のない国に生きて笑って子供育てる
温暖化なぜ他人事と思うのか自分ら世代は逃げ切れるからと


評)
一首目、さらりと詠んでいるが、今世界を見渡せば戦やいさかいがあちこちで見られる。二首目もエルニーニョ現象や台風の多さなど、 いつこの国も大きな自然災害に見舞われるかわからない。現代のこの国を穏やかだが鋭く深い視点で読み取った二首である。
 

○
夢子

一粒を落して膝と床をみる飲まねばならぬ薬の行方
シャンプーもシャワーさえも人任せ九十二歳の女王気取り


評)
一首目、経験した人は多いだろう。下の句の収め方がまことに上手い。そして二首目、人の世話になるのも大変だが、作者はそんな自分を明るく前向きに捉えてユーモアさえにじませている。
 

○
ゆせ

ちょびちょびとひとり立ち飲み目の合いし人の背をまた見送れり
朗らかに笑いし友を思い出す見知らぬ人のくしゃみひとつに


評)
仕事帰りの居洒屋だろうか。ふと立ち寄った店に立ち飲みするひとときの雰囲気が、ほのぼのと、しかしありありとうかんでくる。日常生活の一こまを無駄なく詠みとって魅力のある歌になった。
 

○
鈴木 英一

朝の散歩にいつも見放くる筑波嶺の変らぬ姿に心安らぐ
近頃の氷河崩壊や海面アップ全人類への重き警告


評)
筑波山、独立峰なので結構遠くからでもみえるだろう。登ったことがあるが、飯山である。それを朝ごとに見る、長閑な歌。二首目は具体的な出来事が詠まれてドキリとさせられる。
 

佳作


○
原田 好美

車椅子を娘が押しくれてゴッホ展一絵一絵を心して巡る
ゴッホ作「夜のカフェテラス」対比する明るき店内蒼き星空


評)
完成した芸術作品を改めて詠みとるのは難しいが、果敢に挑戦してみるのも学びのひとつである。二首目、ゴッホの作品の雰囲気が何となく伺えて、うまくいっていると思う。
 

○
紅葉

売り上げを上げてくれればそれでいい社長からくるいきなりのフック
懸案の終ってしばし臥せってもよい時期となるしばし休まむ


評)
サラリーマンのちょっとした哀愁が感じられる二首である。もう少し社長の振る舞いや懸案の中身などに具体的な表現があれば、さらに動きの感じられる面白い歌になったのではないかと思う。
 
 
● 寸言

 過ごし易い季節になったが、早くもインフルエンザが流行しているという。インフルエンザはマイナスだったが私も暫く風邪を引きこのコーナーにもご迷惑をかけ、申し訳ないことになった。お詫び致します。そのせいか投稿者も少なかった。季節は廻り、自然環境の変化も著しいが、その中で掬い採った何かを心を籠めて発信して行って欲しいと願う昨今である。

       大窪 和子(新アララギ選者 HP運営委員)
 
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